社長の記事

#8 銀行の選択が必要な時代に

2025年02月21日 23:53

こんばんは。

マキシム代表の杉山です。


今日は、我々1人1人が目的に合わせて複数の取引銀行を選択していかないといけない時代になったと思ったことを書きたいと思います。


日本の銀行は、国際的にも高い安全性が評価されています。そのため、多くの人々は主に一つの銀行を利用する傾向にあります。利用する理由は、単に家から近い、大手の銀行だからといった特別な理由がない場合も多いでしょう。


しかし、近年の金融環境の変化により、一つの銀行に依存することにはリスクが伴うことを考慮すべき時期に来ています。このリスクには、ペイオフ制度により1,000万円とその利息を超える預金が保証されないという点があります。また、銀行のシステム障害が発生した場合には、資産の入出金が制限されるリスクも存在します。


最近では、システムトラブルにより数日間サービスが利用できないケースや、行員による貸金庫の窃盗事件など、銀行に関するトラブルの報道が増加しています。「大手だから」や「長い歴史があるから」といった理由で無条件に信用することは、かえってリスクを高めることにもなりかねません。


さらに、これらのリスクに加えて、金利の変動にも注意を払う必要があります。日本銀行の金融政策の影響により、日本国内の銀行の預金金利は上昇傾向にあります。特にネット銀行では、1%近い定期預金を提供する銀行も出てきており、今後の金利競争の激化や金融政策の引き上げにより、さらなる金利上昇が期待されます。


このような状況を踏まえると、今後は金利や信頼性を総合的に考慮して銀行を選択することが重要になるかもしれません。具体的には、日常の生活費を管理する口座と、余剰資金を運用するための口座を分けることが考えられます。


たとえば、欧米では貯金よりも投資を重視する傾向がありますが、貯金も生活用と運用用に分けるのが一般的です。金利の高い銀行に余剰資産を移したり、銀行の経営や信用不安が報じられた場合には、資産を分散・移動させることが一般的に行われています。


これらの方法は、資産を大きく増やすことを目的とするよりも、物価上昇による価値の目減りを防ぎ、少しでも金利を受け取ることを目的としています。この考え方がそのまま日本に当てはまるとは限りませんが、今後の金利上昇や銀行リスクを考慮すると、一つの銀行に依存せず、適切に口座を選ぶことの重要性が増してくるでしょう。


本日は以上になります。

ではまた!


杉山