
#2 政策金利が上がると私たちの未来に影響する?
2025年02月07日 12:27
こんにちは。マキシム代表の杉山です。
今日は、先月(1月)の政策金利の利上げについて書こうと思います。
日本の政策金利は、1月の利上げによって0.5%に達しました。この水準は2008年以来のものであり、さらに遡ると1995年と同じ水準となります。
1995年当時はバブル崩壊後の復興期であり、日本経済は比較的高い金利を維持していました。しかし、その後はデフレと長期的な低成長が続き、日銀はゼロ金利政策や大規模な金融緩和を実施しました。
今回の利上げは、その流れが根本的に変わりつつあることを示しています。日銀の植田総裁は、経済の状況次第でさらなる利上げの可能性があると明言しており、年内に再度利上げが行われる可能性もあります。
もし追加の利上げが実施されれば、政策金利は0.75%まで上昇すると考えられています。また、一部のエコノミストは、日銀が段階的に利上げを進め、最終的に1.00%から1.50%の水準に達する可能性があるとも予測しています。
ただし、インフレ率や日本経済の成長ペースによって、金利をどこまで引き上げられるかは不透明です。政策金利の上昇に伴い、金融市場でも影響が広がり始めています。
多くの銀行が普通預金の金利を引き上げると発表し、ネット銀行では1.0%の定期預金が目立つようになりました。このように、政策金利の上昇は預金の利点を生む一方で、借り手にとっては負担が増すことを意味します。
特に注目されるのは住宅ローン金利の動向です。2023年まで続いた超低金利の時代に、多くの借り手は変動金利を選んでいました。しかし、今後の利上げにより変動金利が上昇すれば、住宅ローンの返済額が増えるリスクが高まります。
他のローン金利も上昇する可能性があり、消費者は「借りやすい時代」から「慎重に借りる時代」へと移行していくことになります。したがって、今回の0.5%の利上げは、日本の金融政策が大きな転換点を迎えていることを示しています。
過去に政策金利が0.5%以上だった時代と比較すると、物価や経済構造は大きく変わっています。政策金利が0.75%を超えた後の金利状況の変化を予測することは難しく、長年続いた金融緩和政策が終焉を迎え、これまで経験したことのない新たな局面に突入しようとしているのかもしれません。
本日の記事は以上となります。
それではまた!
杉山